第2戦 富士スピードウェイ

GW明けの日曜日、今季の第2戦目が富士スピードウェイで開催されました。2019年以来の久々の富士開催で、予想通り大きく荒れるレース展開となりました。予選で接戦に飲まれ、決勝では大混戦の中、必死に食い下がりましたが、レース走行中の違反に対するペナルティにより、24位でレースを終えました。

大会概要
日程:2021年5月8日(土)~9日(日)
開催サーキット:富士スピードウェイ
住所:静岡県駿東郡小山町中日向694
1周距離:4.563km
周回数:10
ヒート距離:45.630㎞
ヒート制:1ヒート
エントリー:30台
開催サーキット:富士スピードウェイ
住所:静岡県駿東郡小山町中日向694
1周距離:4.563km
周回数:10
ヒート距離:45.630㎞
ヒート制:1ヒート
エントリー:30台
<レース詳細>

●予選(15分間)5/8 12:45開始
前日に降った雨や、当日に他カテゴリのマシンが走行したことにより、コンディションは全く予測不可能になっていて、セットアップが確定しないままに予選を迎えました。気温は上昇し続けていた上、無用なリスクを避ける為、先に走行していた集団がアタックを終了しコースが空いていたセッション中盤にコースインしました。まずまずのアタックで暫定トップにつけましたが、後にアタックした車両のタイムはどんどん上がっていきました。トップとの差は0.8秒で15位となりました。セットアップが順調にいかず悔しい思いを噛みしめるとともに、長いストレートのある富士スピードウェイでは、スリップストリームの使い合いに参加しなければ、上位に上がれないことを学びました。

●決勝(10周)5/9 12:45開始
予選の結果を踏まえ、後半に勝負を掛けるセッティングで臨みました。スタートは決まりましたが、ほぼ全ての車両がダッシュを決めており、順位を1つ落としました。スタート直後の第1コーナーへの進入では、ブレーキを踏んだ上位とまだ加速している中団との差がぐっと詰まり、大混戦となりました。その中に猛然と入っていきましたが、追い抜きには至りませんでした。2周目で車両回収のための黄旗(イエローフラッグ)が提示され、最終セクションが追い越し禁止区間となりましたが、そこでコースアウトを喫し、その後順位を落としていました。上位集団からは離され、18位フィニッシュとなりましたが、黄旗区間での4輪コースアウトによる、完走タイムに対し30秒加算のペナルティを受け、最終結果では24位となりました。プロクラスの厳しさと、レースの難しさを改めて感じさせられました。上位の集団でも荒れた展開となり、終了後にも波紋を広げた大波乱のレースでしたが、応援してくださった皆様の前で、完走を果たすことができました。
<ドライバー鶴賀のコメント>

プロクラスの上位争いが見える距離で走っていましたが、その中を走り抜くことを考えると、自分の未熟さを強く感じさせられました。ミスではないものの、周囲とのわずかなタイミングの違いで車両を接触させてしまうほどの至近距離での争いが10周続き、強い気持ちを持った者だけが上へ這い上がれる、サバイバルレースでした。エンジニアの皆さんには、今までにしたことのない作業を急遽やっていただきましたが、迅速で正確に終えていました。チームの皆さんには良いマシンを作っていただきましたが、良い結果を出すことができず、申し訳なく思っています。ペナルティに関しても、より高いレベルでの安全意識を持ち、ルールを順守し、二度と同じ裁定を下されないよう改めたいと思います。多くの皆様にご支援いただき、深く感謝申し上げるとともに、今度も活動を応援していただけるよう、精進して参りたいと思います。
<エンジニアのコメント>

86/BRZレースに参加させていただいて、初めてレースの裏側を見ることができました。今までレース観戦した時には、チームやマシン、優勝者など派手でキラキラしてる印象しかありませんでした。今回エンジニアとしてレースに参加して、レースの裏側には、レースを支える沢山の人々と、多くの地道な努力があることを知りました。テスト走行では車両の調整を幾度となく行いました。空気圧やアライメントなど細部に渡って設定を確認し、できるだけドライバーのフィーリングに合わせた車両を作り上げるよう心掛けました。私自身は日頃お客様のご要望にお応えすべく整備を行っていますが、今回は全く違う作業であり、とても良い経験になりました。初めての経験ばかりで、レースの大変を知った分、上手くいったときの喜びは大きいものになりました。初めての現場で非常に緊張していましたが、周りの方々の支えもあってこのレースを楽しむことができました。

今回のレースに参加して、改めて車両のメンテナンスの重要さを実感しました。今回は、前回私が参加した際とは異なるタイヤを使用していましたが、タイヤが違うだけで足廻りのセッティングが違うことに驚きました。また、ドライバーの一瞬の判断、セッティングの微妙な差が車両の動きに大きく影響してしまうというレースの難しさも学びました。
正確な整備、決められた時間内での作業は日頃の仕事と同様です。レースでは、自分の作業した車両の走行を目の前で見られますが、お客様のお車は、作業完了後に引渡しをした後は見ることができません。お客様が安心して走行いただけるよう、正確な作業と確認を行うなど、自信を持ってお引渡しができような仕事を心がけなくてはいけないと感じました。
正確な整備、決められた時間内での作業は日頃の仕事と同様です。レースでは、自分の作業した車両の走行を目の前で見られますが、お客様のお車は、作業完了後に引渡しをした後は見ることができません。お客様が安心して走行いただけるよう、正確な作業と確認を行うなど、自信を持ってお引渡しができような仕事を心がけなくてはいけないと感じました。