T2 FACTORYは、今期よりクラスを上げ、TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race PROFESSIONAL Series へ参戦しています!
第1戦 ツインリンクもてぎ

今季レースがいよいよ、当チームの地元、もてぎで開幕しました。昨年チャンピオンを獲得したエキスパートクラスから、新たな挑戦としてプロクラスへとクラスを上げ、初のレースとなりました。予選では接戦に飲まれ下位に沈みましたが、雨の決勝では混戦の中、7位まで順位を上げて、プロ同士の荒れたレースの中でシリーズポイントを獲得いたしました。

大会概要
日程:2021年3月20日(土) ~ 21日(日)
開催サーキット: ツインリンクもてぎ
住所:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
1周距離:4.801km
コース幅:12~15m
周回数:10
ヒート距離:48.010Km
ヒート制:1ヒート
開催サーキット: ツインリンクもてぎ
住所:栃木県芳賀郡茂木町桧山120-1
1周距離:4.801km
コース幅:12~15m
周回数:10
ヒート距離:48.010Km
ヒート制:1ヒート
<レース詳細>

●予選(15分間)3/20 10:45開始
毎年もてぎラウンドでは恒例となった、スーパー耐久(S耐)との併催でした。事前の練習走行では試すことができないS耐用タイヤのラバーゴムが擦り込まれたことによる路面変化への対応が必要となりました。気温の上昇による性能の低下を招く前にタイムアタックをするため、先頭から真っ先にコースインしました。特に大きな失敗はありませんでしたがまずまずのタイムで、後にアタックした車両にどんどんベストタイムを抜かれていきました。トップとの差は0.5のみでありながら、16位まで順位を落としてしまうほどの大接戦でした。タイヤ性能のピークを発揮できるのは1周のみであるため、アタックは1回で決めなければならないという厳しい条件のなか、昨年より限界性能の高いプロ用タイヤに運転を完璧に合わせきることができず、悔しい予選となりました。

●決勝(10周) 3/21 9:45開始
昨年に続き、お客様をご招待し応援ツアーを開始しました。レース開始時間が近づくにつれて雨脚がさらに強まる中、ご来場くださった多くの皆様に、温かい応援をいただくことができました。
予選日までは降らなかった雨が強く降りつけ、タイヤの空気圧設定に悩みましたが、強雨でも速く走れるセッティングを見つける時間はなく、過去の経験をもとに、出たこと勝負となりました。スタートダッシュは完璧に決まり、雨天時におけるブリヂストンタイヤの優位性を活かし、1周目で早々と6台を抜き、上位陣に追いつきました。しかし、3周目で目前にいた車両のスピンに巻き込まれ、大きくコースアウトを喫しました。もてぎのダートグラベルは砂利が深く、多くの車両は抜け出すことができませんが、なんとか復帰しました。しならく8位での単独走行となりましたが、その後目の前まで順位を落としてきた160号車との一騎打ちになりました。ペースは良く、5周に渡り抜きつ抜かれつの競り合いを続けたもののついに抜ききれず、前方でのリタイア車もあり7番手でチェッカーを受けました。地元で応援してくださったお客様や社員の皆様の前で、まずは無事に完走し、シリーズポイントを獲得することができました。
予選日までは降らなかった雨が強く降りつけ、タイヤの空気圧設定に悩みましたが、強雨でも速く走れるセッティングを見つける時間はなく、過去の経験をもとに、出たこと勝負となりました。スタートダッシュは完璧に決まり、雨天時におけるブリヂストンタイヤの優位性を活かし、1周目で早々と6台を抜き、上位陣に追いつきました。しかし、3周目で目前にいた車両のスピンに巻き込まれ、大きくコースアウトを喫しました。もてぎのダートグラベルは砂利が深く、多くの車両は抜け出すことができませんが、なんとか復帰しました。しならく8位での単独走行となりましたが、その後目の前まで順位を落としてきた160号車との一騎打ちになりました。ペースは良く、5周に渡り抜きつ抜かれつの競り合いを続けたもののついに抜ききれず、前方でのリタイア車もあり7番手でチェッカーを受けました。地元で応援してくださったお客様や社員の皆様の前で、まずは無事に完走し、シリーズポイントを獲得することができました。
<応援ツアー>

観戦ツアーを開催🏁
初戦は地元ツインリンクもてぎでの開催となり、観戦ツアーを企画しました。感染症対策によりお客様をパドックへご招待することはできず、観客席からのご観覧のみでしたが、天気が悪い中でも、50名ほどのお客様にお越しいただきました。お越しいただきました皆さま、誠にありがとうございました。
<ドライバー鶴賀のコメント>

今年から参戦するプロクラスのレベルを肌身で感じ、未熟さを感じると同時に、手応えも得られました。予選では僅かなタイム差ながら下位で、トップ争いは、コース上の水たまりや川をまたぎながら激しいミリ単位の攻防で、非常に感銘を受けました。温かい応援をいただき、悪路でもミスやリタイアをする訳にはいかないと、力を発揮できたと思います。エンジニアの皆さんには、素早く的確な作業で、チームの雰囲気も明るく円滑にしていただき、レースに良い流れを呼び込んでいただきました。今季も、多くの皆様にご支援およびご声援をいただき、感謝に堪えません。今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願い申し上げます。
<エンジニアのコメント>

86レースのエンジニアとして参加するのは今回で2回目でした。昨年エキスパートクラスでシリーズチャンピオンを獲得し、今季から上位のプロクラスへのランクアップをしたT2FACTORYチームで、私もこれまで以上にしっかりメンテナンスをしなければと身の引き締まる思いでレースに臨みました。
練習走行では、タイヤ履き替え、車高調のプリロード調整、減衰調整、燃料確認、足回り確認、タイヤの空気圧調整を行いました。その日、その時の外気温、路面温度、路面状態などに合わせシビアにセッティングを行います。この作業で大きくタイムに影響が出てしまうので、念密な確認・打ち合わせを行います。
他にもミッション交換やフロントブレーキキャリパーのオーバーホールなどを行いました。普段勤めている店舗では、リフトを使い作業を行いますが、今回はジャッキで上げて、車体の下に潜り込み、限られた可動域の中での作業でした。普段はできない良い経験になりました。
練習走行では、タイヤ履き替え、車高調のプリロード調整、減衰調整、燃料確認、足回り確認、タイヤの空気圧調整を行いました。その日、その時の外気温、路面温度、路面状態などに合わせシビアにセッティングを行います。この作業で大きくタイムに影響が出てしまうので、念密な確認・打ち合わせを行います。
他にもミッション交換やフロントブレーキキャリパーのオーバーホールなどを行いました。普段勤めている店舗では、リフトを使い作業を行いますが、今回はジャッキで上げて、車体の下に潜り込み、限られた可動域の中での作業でした。普段はできない良い経験になりました。

このレースは86とBRZのワンメイクレースであり、車両のスペックが各チームとも同じ条件の中、いかに速く走れるマシンを作れるかが良い結果につながります。日頃店舗でお客様のおクルマを整備する実務では、一般道を安全に走行すること、ドライバーの快適性の向上を目的として作業していますが、レースでは全く目的が異なります。少しでもタイムを縮めるための整備を目的とし、タイヤ内圧ひとつとっても、外気温・路面温度などから走行中の内圧のあがり幅を踏まえた調整を行ったり、ショックのプリロードを調整し、走行中の車体の挙動に変化をつけたりと細やかな調整を何度も行いマシンを仕上げていきました。
そしてレース本番では、自分の手で整備したマシンが1周・2周と目の前を走り抜けいていく姿に気持ちが高揚しました。レース中は、他車との接触もなく、無事に完走できてとてもいい初戦だったと思います。今後も機会があれば、参加したいと思います。
そしてレース本番では、自分の手で整備したマシンが1周・2周と目の前を走り抜けいていく姿に気持ちが高揚しました。レース中は、他車との接触もなく、無事に完走できてとてもいい初戦だったと思います。今後も機会があれば、参加したいと思います。