第3戦 スポーツランドSUGO

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 第3戦がスポーツランドSUGO(宮城県)で開催されました。チームは着々を経験を積み、早さを増しつつあります。専有走行ではトップタイムを記録し、予選も好タイムを刻む幸先の良いスタートをきりましたが、決勝中に大きく順位を下げてしまいました。それでも2ヒート目には盛り返し、7位入賞となりました。

レース詳細

■ 予選 ■
直線が少なく追い抜きが難しいコースの為、予選タイムアタックにかけていました。鶴賀の実走行は2度目であったため、事前にT2 FACTORY のシミュレーターで練習を重ねました。上位選手が決まりはじめ、マークも厳しくなる中、前日の専有走行ではトップタイムを記録することができました。エンジニアと詰めた車のセットアップも良く、予選ではさらにタイムアップするかと思われましたが、位置取りをわずか誤り、コンマ3秒差の2番手となりました。

■ 決勝 第1ヒート ■
日差しが出て路面温度が上がりタイヤの内圧調整で迷いましたが、タイヤエンジニアのアドバイスを受け、若干下げて出ることにしました。スタートは決まり、続く2コーナーではアウト側にいる予定でしたが、逆に背後からアウト側に入られてしまい3位に後退しました。しかし翌周はファステストラップを記録し、順位を戻すチャンスをうかがいました。膠着状態になりつつあった4周目、突如ABSチェックランプが点灯しました。フェイルセーフモードでABSが作動せず、走行が難しく危険な状態で、続々と迫る後続車に道を譲らざるを得なくなってしまいました。解決を図りましたが叶わず、9位で完走しました。富士スピードウェイでは頻繁に発生するヨーレートセンサー誤検知でしたが、SUGOでは練習走行から予選まで一度も起こらなかったトラブルでした。

■ 決勝 第2ヒート ■
2ヒート目には復旧できましたが、いつ再び症状が出るか分からないまま臨むことになりました。スタートは決まり2台を抜きましたが、3周目に最終コーナーで姿勢を乱し後退してしましました。追い抜きが難しいコースレイアウトの為、リスクを避けてトップ集団についていき、チャンスを待ちました。終盤で接触し離脱した車両があったので順位が上がり、7位入賞となりました。

■ ドライバー鶴賀のコメント ■
今回はSUGOの特性を掴み速く走ることができたものの、トラブルに泣き、細やかなミスに課題も見つけ、大変勉強になりました。メカニックは明るく前向きなメンバーが揃い、作業は余裕を持って対応することができていました。次戦はドライバー・チームともに初走行の、オートポリス(大分県)です。今までの経験を踏まえ、優勝を目指します。
