TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020
第6戦オートポリス

TOYOTA GAZOO Racing 86/BRZ Race 2020
第6戦　オートポリス

【レース詳細】
■開催日：8月30日(日)
■場所：オートポリス（大分県）
■エントリー：クラブマンシリーズエキスパート
■エントリー台数：16台

【コース概要】
■コース全長：1,430m（反時計回り）
■幅員：10～11m
■高低差：21.2m
■勾配：最大8.5％
■コーナー数：9

熊本県を中心とした7月の豪雨や新型コロナウイルスの感染拡大があったにも関わらず、主催者や関係者のご尽力により今期の2戦目が、開幕戦から約1ヶ月を経て開催されました。予選と決勝を同日に行うワンデイ開催で、当チームは混乱にもまれながらも、2位表彰台を獲得いたしました。

＜レース詳細＞

● 予選 ●

　全国的に猛暑が続き、九州地方も例にもれず強い日差しが照り付ける中、時折降る大雨がレース関係者の頭を悩ませました。練習走行は好調で、自信を持って本番に挑みましたが、天候だけが不安要素でした。エキスパートクラスの予選開始時刻は晴れてはいるものの、黒く厚い雨雲の塊が上空を通り過ぎることも予想されました。当チームは影響なしと判断し、開始直後の混雑を回避する為、5分後にコースを出ました。しかし、ちょうどコースインという際に、第1コーナーから第6コーナーまでの区間に激しい雨が降り初め、乾いていたコースの半周が水の膜に覆われてしまい。タイムを出すことが事実上不可能となってしまいました。諦めずにアタックを行いましたが、先に走り出していた他車には程遠いタイムに終わり、決勝レースを最後尾からスタートすることになりました。前回の決勝に続き、またも天候に見放される、悔しい予選となりました。

● 決勝 ●

　予選終了後は晴れてはいるものの、まばらにかかる雲から雨が落ちてくる、難しい天候が続きました。しかし結局はドライコンディションのレースとなり、なるべくシリーズポイントを多く獲得することに集中しました。
　スタートダッシュで3台抜き、1周目を9位、2周目を7位、3周目を5位で戻り、着実に順位を上げていきました。ペースは良く、全体の最速ラップを計測することもできたので、目標は表彰台獲得に変わりました。狭い混戦の中を抜けて行かなければならず、複数回の接触がありました。他車のペースが上がらない中、残り1周時点で2位まで順位を上げ、全車オーバーテイクの可能性も高まりましたが、残り1台に届きそうになったところで惜しくもフィニッシュとなりました。

＜ドライバー鶴賀のコメント＞

　7周目と8周目に起こった接触について、レース後の審議ののち、「危険なドライブ行為」として訓戒処分を受けました。ペナルティの裁定は下されませんでしたが、時に命の危険を伴うレースにおいては、あってはならない行為であり、深く反省し次戦からはこのようなことのないように改めて参ります。エンジニアの皆さんには、デフ・ミッション共に載せ替えるなどタフな作業を迅速にしていただきました。予選の失敗がなければ勝利も見えていただけに悔しいですが、速さだけでは勝つことができないことを受け止め、まずは表彰台獲得を喜びたいと思います。慢心せず、常に挑戦者の心を持って、次戦からも精進して参りたいと思います。

＜エンジニアのコメント＞

本レースでの目標は、何としてもドライバーを表彰台へ上げる事でした。その目標のために、レース車両を良い仕上がりにすべく、他のエンジニアとも連携を取って最善を尽くしました。しかし、走行後の熱を持った車両に対し、限られた時間内で作業を行うなど緊迫した場面が多く大変でした。難しい状況の時ほど、整備の基本として掲げている4S「整理」「整頓」「清潔」「清掃」をしっかり行うことが重要であることを実感しました。この研修を通じて得たことを後輩のエンジニアにも共有し、店舗全体で作業効率や正確性を高められるよう努めていきたいと思います。